ITは黒船か。新しい教育の夜明け

月刊『私塾界』2010年5月号Business World Frontierより一部抜粋



ITの進化が、教育に大きく寄与する時代に差し掛かったと言えるだろう。映像授業・教材、電子黒板等、ITと教育の組み合わせは日に日に増しており、インフラの発達がそれを可能にした。

インターネットが普及し始めた一九九五年頃は、回線スピードはせいぜい二八.八kbpsだった。現在の接続速度は一〇〇Mbps(*)に達しており、なんとその速度は一九九五年の三,000倍以上になる。それに応じて得られる情報量も二次曲線的に上昇している(下図)。



また、ITの進化はその勢いは留まることなく、次々と新たな技術革新が起きている。一例をあげると、インターネット上にグローバルに拡散した情報を基に利用したクラウドコンピューティング、ライフキャスティングやビデオストリーミングのプラットフォームを提供するUstream(ユーストリーム)、一四〇文字以内の短文を投稿する新しいコミュニケーションツールTwitter(ツイッター)などが現在のトレンドだ。 

このような中、子供達においても物心付いた頃からデジタルに囲まれて育ってきている。そんな子供達は、器用にデジタル機器を使いこなすし(使いこなせないのはアナログ世代の難民たち?)、それが当たり前になってきている。 

慶應義塾大学環境情報学部の村井純教授は、日本のネット環境の大きな特徴として三つを上げている。一つは携帯電話のインターネット機能がこれだけ発展している国はほかにないということ。もう一つは、家庭でのパソコンとブロードバンドの普及率が著しいということ。子どもたちは学校からでも家からでも、ネット環境に入っていくことができる。三つ目は子どもたちの使いこなし力。日本の子どもがIT機器を使いこなす感度は、非常に優れていると言える。


ITの進化は、新しい分野の学習も創造した。そのひとつがエデュテインメントである。エデュテイメント(Edutainment)とは、教育(Education)と娯楽(Entertainment)を組み合わせた造語であり、学習を楽しく学ぶものである。iPhoneや任天堂DSのような携帯端末なら、「いつでも」「どこでも」手軽に勉強することができる。

*



もう勉強方法はひとつだけではない。もはやテキストとノートだけで勉強するのは時代遅れになっているのかもしれない。IT機器を使いこなすことは、学習の幅を広げ、学習に対する興味を喚起し、学力向上につなげる可能性を示唆している。

間違いなく、今後、教育とITの組み合わせは増えていくだろう。だからゲーム機やデジタル機器を頭ごなしに否定するのではなく、どのようにすれば子供とデジタル機器が共存できるのかを、考えなくてはならない時に差し掛かっている。

そのためには、現場の人間がその良さをいかに理解し、扱えるかが問題になってくる。そう、ある程度のITリテラシーを要されるのだ。しかし、今、現場にいる多くの人間が、デジタル・ネイティブではないアナログ世代である。この辺の教育体制の構築が、我が国の教育におけるIT普及の大きな鍵になってくるのではないだろうか。

(*)1Mbpsは=1000kbp

塾News2010.4.19-23

2010.4.19
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『【開示情報】市進(4645)の平成22年2月期 決算短信』
●(株)市進ホールディングス(4645)平成22年2月期決算短信が開示された。開
示書によると、
●当連結会計年度の売上高は19,402百万円(前連結会計年度比2.3%減)、営業利益
は317百万円(前連結会計年度比2.2%増)、経常利益は346百万円(前連結会計年度
比0.9%増)となった。
●生徒数においては、集団授業生徒数減少を完全にはカバーしきれていない状況だ
が、平成22年10月末日現在生徒数は、個太郎塾一般FC教室、ウイングネット加盟
校生徒数を加え、合計44,450 名(前年同期比104.5%)。
●なかでも、個別授業生徒数は前年同期比118.3%、映像授業生徒数は前年同期比38
3.5%と大きく伸長しており、来期以降の売上高増加への貢献が期待される。今後、
「個別指導」×「映像授業ウイングネット」で他塾との差別化を打ち出してくるだ
ろう。
●しかし、決算発表後の同社の株価動向はほぼ横ばい。市場に対する期待感はあま
りないようである。
「今日のポイント」
個別と映像授業の組み合わせはますます増えてくるだろう。しかし、それだけでは
差別化するのには不十分である。
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2010.4.20
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『【開示情報】成学社(2179)の平成22年5月期 第3四半期決算短信』
●株式会社成学社 (2179)の平成22年5月期第3四半期決算短信が開示された。
開示書によると、
●売上高は5,214,573千円(前年同期比17.6%増)、営業利益は290,739千円(前年
同期比5.5%増)、経常利益は261,254千円(前年同期比4.3%増)、四半期純利益は
113,825千円(前年同期比25.4%減)となった。
●同社によると、平成21年3月より運営している「京大セミナー」の寄与と、個別
に顧客のニーズに対応できる個別指導の好調な集客力が大きかった。また、顧客の
ニーズに応じた指導形態(クラス指導・個別指導)による学習指導に加え、ネット
授業サービスを提供することで顧客満足度を高めたという。
●うまく個別と集団が絡み合った結果になったようだ。なかなか順調に思える同社
だが、飲食事業においては赤字に転落し、思うようにいっていない。特に学習塾と
のシナジーがないのなら…。
「今日のポイント」
PCスクール、英会話スクールなど塾とシナジーがないなら、やめる勇気も必要だ。
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2010.4.21
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『岡山~大阪~京都、教育紀行』
●今週の日曜日から火曜日まで、岡山・大阪・京都を回ってきた。そこでたくさん
塾や学校の教育関係者とお会いした。今日はそのエピソードを少しご紹介したい。
●岡山でお会いした北海道の個別指導塾は、目新しいシステムはないがマネジメン
ト力に優れているようだった。是非、一度お伺いしてみたいと思った。北の大地か
ら新たな動きがでるかもしれない。
●岡山・大阪でお会いした女子中学校の校長は、塾とのライン強化を考えられてい
た。このライン構築は、互いにシナジーをもたらす可能性を秘めている。また、私
がプランナーをしている自然体験活動に興味を示されていたことは大変喜ばしい。
●大阪でお会いしたFC展開する塾では、「理念」や「志」といった部分で大変共
感させてもらった。直観だが、「あー、(教室数が)伸びるなぁ」と思った。
●京都でお会いした教育ベンチャーの社長とは、学術的なお話ができて楽しかった。
大変興味深いコンテンツをお持ちだったが、ビジネスとしてはまだまだという感じ
であった。時間がなく、その辺を上手く伝えきれなかったのは反省点である。
●多くの方が、私のメルマガや記事や活動を支持してくださった。今後もますます
力を入れて行く次第であります。
「今日のポイント」
人と人の出会いは化学反応を起こす!!
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2010.4.22
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『【人事速報】進学会の組織改革』
●進学会より「人事異動のお知らせ」が開示された。同社は、北海道に本社を置く
学習塾だ。北大学力進学会をはじめ、東北進学会、東大進学会、名大進学会、九大
進学会を展開している東証1部企業である。
●その同社が、平成22年4月21日開催の取締役会において、人事異動を決定した。新
人事は、日本全国にあるブロックの再編と、新部長の昇進である。今回の人事で新
たに8人の部長が誕生したころになる。
●なんとも大胆な人事異動である。同社は、将来的に100本部1,000会場の体制が目
標にしていることから、今回の人事は本腰を入れて全国展開をする布石とも言える。
ちなみに現在は、65本部と約400会場。
●気になるのは、先の第3四半期決算短信によると閉鎖教場が多いこと。それと集団
指導形式でどこまで集客を伸ばせるかである。学習塾のみならず、なかなか北海道
発という企業はそんなに多くない中、がんばって欲しいところだが。
「今日のポイント」
大胆な人事。改革を進めるときには必要だ!
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2010.4.23
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『ジオス倒産。実は…、』
●英会話大手「ジオス」が破産申請を余儀なくされたことで、平成19年10月の
業界最大手「NOVA」の倒産に端を発する、語学学校の脆弱(ぜいじゃく)な経
営実態が改めて浮かび上がった。企業には語学研修などの出費を引き締めるケース
も多く、経営不振に追い込まれるケースが相次ぐ可能性もある。
(2010.4.22.産経新聞)
●帝国データバンクによると、教育サービス(学習塾・通信教育・家庭教師派遣)の
の業界動向は、2009年度の『曇』から2010年度は『薄日』に移ると予測。
●というのは、恒常的に進む少子化傾向のなか、子ども手当の支給や公立高校の授
業料の実質無償化が追い風となると見ているからだ。
●英語といえば、小学生5,6年の必修科目になったりと需要が高まると予測され
た中での、今回のジオスの破綻劇。同社は、「広告宣伝費を落とした結果、新入生
の獲得も大幅に減少した」と釈明しているが、私はそうだと思わない。
●破綻に追い込まれた一番の原因は、自転車操業的な同社のビジネスモデルが崩壊
しただけだ。このビジネス構造、塾でも多いのではないだろうか。自転車は漕いで
いれば、いつかは疲れて止まってしまう。それが破綻である。
「今日のポイント」
塾経営で借入金を運営コストに費やしているのなら、赤い近い黄色信号だと思って
よし。すぐさま、リストラを断行すべきだ。
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塾News2010.4.12-16

2010.4.12
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『眠れる獅子、いよいよ目覚めか!?』
●東京個別指導学院が、平成23年2月期から平成25年2月期までの中期経営計画を策
定した。これによると、「生徒第一主義」・「顧客満足度の向上」を更に進化させ、
ツールや仕組みを伴う「戦略的な品質向上」施策を推し進めることにより、顧客満
足度No.1 の個別指導の確立に挑戦する。
●具体的には、平成21年2月期から平成22年2月期に得られた成功事例(顧客満足と
生徒の成果を向上させた教室での成功事例)を水平展開させ、平成23年2月期・平成
24年2月期の2年間においては、ツールや仕組みを伴う「戦略的な品質向上」施策へ
の投資・実践に傾注し、顧客満足・地域評判の向上、更には在籍生徒数の確保に繋
げるという。
●収益計画は、
2010年度 2011年度 2012 年度
売上高    14,101   14,904    15,500
営業利益   1,050     1,503     1,700
経常利益   1,065     1,518     1,716
(単位:百万円)
となっており、シェア拡大よりむしろ、収益度の向上を狙ったものとなっている。
●また、中期経営計画を策定に合わせて、ベネッセ本体から3人の役員が送り込ま
られる。そのひとりはベネッセの副社長だ。異動の理由として、ベネッセグループ
の一員として、同社との協調による経営改革の推進・経営基盤の一層の強化を図る
ためであるという。
「今日のポイント」
ベネッセ流ノウハウに注目。そして個別指導は、差別化しなければ生き残れない時
代に入った。
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2010.4.13
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『【速報】明光ネットワークジャパン 平成22年8月期 第2四半期決算短信』
●明光ネットワークジャパン (4668)の平成22年8月期第2四半期決算短信が開示
された。決算短信によると、
●直営事業では、当第2四半期連結累計期間の売上高は3,194百万円、営業利益752
百万円、教室数は211教室及び在籍生徒数は14,454名となった。また、冬期講習では
過去最高の営業成績となった。
●フランチャイズチェーン事業では、当第2四半期連結累計期間において40教室増
加、売上高は2,931百万円、営業利益1,587百万円、教室数は1,652教室及び在籍生徒
数は110,611名となった。
●その他、東京医進学院による予備校事業は、のれん償却額37百万円の影響により
赤字、サッカースクール事業はほぼ横ばいであった。
●経営の柱である、直営事業及びフランチャイズ事業は、共に収益の拡大を図った。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は6,480百万円、営業利益1,768
百万円、経常利益1,839百万円及び四半期純利益1,088百万円となった。今回の決算
と同時に業績の上方修正している。
●気になるのは、フランチャイズ教室の生徒数の伸びが弱いこと。昨年とほぼ同教
室出しているのにかかわらず、フランチャイズの生徒数の伸び率は昨年に比べて約
半分であった。これは地方に多く展開しているフランチャイズ教室が、景気の悪化
に直面したのではないかと分析する。
「今日のポイント」
フランチャイズの弱みのひとつに地域密着性がある。特に新しい教室ほど、地元の
有名塾に割って入っていくことは難しいだろう。
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2010.4.14
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『【速報】リソー教育(4714)の平成22年2月期(第25期)経営成績』
●平成22年2月期(第25期)も、リソー教育グループの中核部門である個別指導専門
塾の「トーマス」が安定的に成長し、子会社群も順調に成長発展。その結果、前期
に比較して大幅な売上増・利益増となり、連結業績では過去最高の売上高と過去最
高の利益を計上した。
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
平成21年2月期(第24期) 16,305  1,712   1,673   661
平成22年2月期(第25期) 17,347  2,544   2,506   1,371
前期比較          106.4%  148.6%  149.8%  207.4%
(単位:百万円)
●セグメント別にみると、トーマス [学習塾事業部門]は、他塾との差別化戦略に基
づく完全1対1の進学個別指導による高品質な教育サービスを提供し、売上高は、
過去最高の11,270百万円(前期比5.6%増)。
●伸芽会 [幼児教育事業部門]は、名門幼稚園・名門小学校受験業界No.1の合格実績
の実現と、顧客ニーズの高い東京都内での新教室展開を進め、売上高は過去最高の2,
271百万円(前期比3.6%増)。
●「個別指導」「中学受験」「幼児教育」という、トレンドにのっとったマーケテ
ィングが功を奏した。また、どちらのブランドも拡大リニューアルをするなど、よ
り一層の力を入れてきた。このふたつの取り組みが、今回の好結果につながったの
だろう。
「今日のポイント」
貴塾に「個別指導」「中学受験」「幼児教育」などで、他塾に対して差別化になる
商品(授業)がありますか?
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2010.4.15
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『【決算速報】京進(4735)の四半期決算分析』
●株式会社京進(4735)平成22年2月期決算短信によると、売上高10,431百万円
(前期比89.5%、1,226百万円減収)、営業利益136百万円(前期比44.5%、169百万
円減益)、経常利益は88百万円(前期比36.9%、150百万円減益)となった。
●生徒数(期中平均生徒数、以下同様)は21,440人(前期比87.9%)、教室展開はN
et学習事業部から映像授業専用校舎である京進e予備校1校の新設開校、小中部なら
びに個別指導部において、期首に12校の閉鎖を行った。
●個別指導教室「京進スクール・ワン」のフランチャイズについては、14校を新設
開校、1校を直営化、3校を閉鎖し、合計82校となった。
●セグメント別の前年度売上推移は、小中部(前期比91.8%)、高校部(前年同期
比92.6%)、個別指導部(前年同期比84.6%)、家庭教師事業部(前年同期比66.9
%)、英会話事業部(前年同期比91.4%)となった。Net学習事業部、幼児教育事業
部においては、前年度データがないのでここでは割愛する。
●全てのセグメントにおいて、前年度割れという結果になった。海外進出も含めて、
かなり手広く展開する同社。通常、この多角化展開は、市場においてトップシェア
の企業がとる戦略だ。かなりの疑問が残る。
「今日のポイント」
自社の市場(地域)におけるポジショニングを明確にしよう。おのずと戦う方向性
が見えてくる。
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2010.4.16
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『【開示速報】昴(9778)の「平成22年2月期決算短信」』
●昴(9778)の「平成22年2月期決算短信」が開示された。当事業年度の売上高は、3,
785百万円(前年同期比3.0%減)、営業利益221百万円(前年同期比5.9%増)、経常利
益194百万円(前年同期比14.6%増)だった。
●3月に熊本市の長嶺校を閉鎖。一方、熊本市近郊に大津校、宮崎市に個別大塚教
室の2校を3月に新設。しかし、集客の向上には繋がらなかった。
●次期は、売上高3,853百万円(当期比1.8%増)、営業利益226百万円(当期比2.0
%増)、経常利益204百万円(当期比5.0%増)、当期純利益104百万円(当期比46.2
%減)を見込んでいる。。
●小学生全学年を対象とする「キッズくらぶ」、さらに今年度より中学生を対象と
した、「Zest」の運用を開始。いずれのサービスも通常授業と比較して廉価で、さ
らに部活動など通塾が困難な生徒を想定して、通い易さの提供に注力しているとい
う。
●「キッズくらぶ」も「Zest」も低価格の商品(授業)だ。恐らく「子ども手当」
を想定しての商品だろう。この商品企画で新たな客層を集客できるかが、同社にと
って大きな試金石になってくるだろう。
「今日のポイント」
値下げと低価格路線は別物。
ただしどちらも収益を確保した商品企画にしなければならない。
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2010e ラーニング市場

矢野経済研究所「e ラーニング市場に関する調査結果 2010」によると、

*

◆2009 年度のインターネット・イントラネットを使用したラーニング市場は、不況に関わらず前年度比微減に留まる見込み

2009 年度の「国内eラーニング市場」全体の市場規模は、前年度比8.9%減の1,162 億円となる見込みである。しかしながら、インターネット・イントラネットを媒介とした「狭義のeラーニング市場」の規模は、前年度比0.8%減の618 億円と、不況に関わらず堅調に推移する見込みである。

*

◆2010 年度も、ネットワークを用いたラーニング(狭義の「e ラーニング市場」)は堅調と予測

2010 年度も、B to B については、優秀な労働力を低コストで育てたいという需要は不変であると見られ、また、B to C もコンテンツの多様化や、家庭におけるIT 化の進行等により、不況による大きな市場規模縮小はないと予測する。

*
という。セグメント別にみると、任天堂DSのようなゲーム機向け市場は縮小し230億円、パソコンや衛星・テレビ電話を用いた学習サービスはほぼ横ばいでそれぞれ42億円、218億円に、そしてインターネットを用いた学習サービスは、シェア拡大し73億円に(下図)。これは、映像教材や授業の導入、アップルiPodなどの携帯型デジタル機器のダウンロードサービスの伸びがそのまま反映していると思われる。
*
*
2009-2010eラーニング市場(矢野経済研究所のデータを基に作成)
**

ゲーム機向け市場は縮小したと言えども、一番大きなセグメントであり、多くの子供が任天堂DSを持っていることを考えると、今後市場は堅調に推移するものと考えられる。また、インターネット経由型の学習サービスは、iPadの日本発売やクラウドの拡張・発展性を考えれば、今後驚異的に伸びる可能性がある。

間違いなく、今後、教育とITの組み合わせは増えてくるだろう。

塾News2010.4.5-9

2010.4.5
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『リビング学習は学力向上に効果?』
●子どもの学習机をリビングに置いたり、リビングのテーブルで勉強させたりする
「リビング学習」が注目されている。特に小学校低学年では、目が届くことや学力
向上などの観点から取り組む家庭が増えているという。
●もし小学生の子どもがいたら、リビングで学習をさせたいと思うか聞いたところ、
「本人の希望があればさせたい」とした人は65.4%。「ぜひさせたい」とする積極
派も21.5%で、合計86.8%がリビング学習を『させたい』と回答。一方、「本人の
希望があってもあまりさせたくない」は8.1%、「絶対にさせたくない」は5.1%で、
リビング学習を『させたくない』とした人は合計13.2%。
●圧倒的にリビング学習をさせる派が占めた結果となった。やはり「目が届くほう
が安心」学校での授業態度や様子がわかる」という声が多かったようだ。
●小学生できれば低学年中には、家庭学習の習慣をつけておきたいところだ。しか
し、今の学校にそこまで望めない中、家庭学習の習慣付けは、家庭と塾が対応しな
ければならないのが現状である。
●以前、教育ベンチャー時代、「家庭学習コンシェルジェ」というサービスを作っ
たことがある。なかなかの好評ぶりだった。それぐらい保護者は、子供の家庭学習
について悩んでいると言えるだろう。
リビング学習に関する意識調査
http://release.center.jp/2010/03/2901.html
「今日のポイント」
親は子供が勉強している姿をみると安心する。
ここに学力向上とビジネスチャンスあり!
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2010.4.6
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『東京個別指導学院、2010年3月度(2011年2月期決算)月次報告』
●東京個別指導学院(以下、TKG)の2010年3月度(2011年2月期決算)月次報告がさ
れた。決算書によると、既存教室生徒数前年対比 92.0%( 1,728名減)、既存教室
売上高前年対比 95.7%( 48,065千円減)、全教室生徒数前年対比 91.9%( 1,748名
減)、全教室売上高前年対比 95.6%( 48,558千円減)であった。
●3月末教室数は、「東京都」68教室「神奈川県」45教室「埼玉県」19教室「千葉
県」15教室「愛知県」7教室「京都府」4教室「大阪府」18教室「兵庫県」15教室
「福岡県」5教室で、計196教室である。
●新年度募集、いきなりの撃沈である。リーマン・ショック後、TKGのみならず、高
額商品は軒並み苦戦を強いられているのが現状である。そこで各業界ともそのてこ
入れとして導入しているのが、値下げである。
●しかし、TKGはその戦略を取らなかった。ベネッセとの絡みがあるのだろうか。低
価格は進研ゼミのように。営業型で突き進んできた同社のビジネス、そろそろ変革
期に差し掛かっているのではないだろうか。
●同社の株価は現在、ベネッセに買収された頃の半分以下である150円付近で停滞し
ている。子ども手当意外に、手掛かり材料が欲しいところだ。より魅力のある商品
(授業)が、必要ではないだろうか。
「今日のポイント」
安易の値下げより、どこにも負けない商品創りを。
特に中小・個人塾はそこが生命線です。
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2010.4.7
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『つくば市:携帯端末を使用した授業を開始』
●学校での携帯端末機を使った授業が浸透してきたようだ。
茨城県つくば市立竹園東小学校が3月初め、同小6年の児童たちが、PDA(個人用
の携帯情報端末)に内蔵するデジタルカメラで花壇の植物を撮影し、タッチペンで文
字を書ける画面に、気づいたことをメモする。無線LANがつながる校内に戻り、
写真とともに学校のサーバーにそれらを送信する。という内容の授業を行った。
それら情報はネットワークを通じて、市内51のすべての市立小中学校に届く。約
2万人の児童・生徒が、教室や廊下にあるパソコンを使って、感想を書いたり、質
問を寄せたりする。全校に備えられた電子黒板に、PDAで送ったデータを投影し
発表することも可能だ。
つくば市教育委員会は2007年度から小学校にPDAを採用。1校につき約20
個。導入率は7割に上り、全校配備を目指すという。
●群馬県の前橋国際大学でも、新入生291人全員に、米アップル社の携帯音楽プ
レーヤー「iPod touch」を配布した。無線LANを使える端末で、学内
のコンピューターネットワークに接続できる。端末操作で、講義内容の検索や履修
登録、パスワードの入力による出欠確認などが可能になる。全国でも珍しい取り組
みだという。
●確実に教育に浸透するIT。今年は塾でも映像教材・授業など導入が加速化しそう
な勢いだ。ITの有効的活用を塾でもしたいものだ。
「今日のポイント」
スマートフォン、フラッシュ、クラウド…。日進月歩で進化するIT。そしてITと教
育と親和性が高い。抑えておきたいものだ
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2010.4.8
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『フューチャースクール、デジタル教科書、教育のIT化進む』
●昨日の続き。国もITを使った教育の推進に動いている。そのひとつが、総務省の
「フューチャースクール」だ。平成23年度予算額は10億円。東日本5校、西日本5
校、計10校において、ICTを活用した協働教育について実証実験を行う。
●具体的には、校内無線LAN環境においてタブレットPCを子ども1人1台に配布、す
べての普通教室に電子情報ボードを設置する。クラウド化し、タブレットPCで家庭
と連携した学習も行うという。
●また、「2015年にすべての小中学生がデジタル教科書を持つ」という政府目標の
実現を視野に入れて、民間主導の協議会の設立に向けた準備が進められている。団
体名は「デジタル教科書協議会」(仮称)である。
(ITpro 2010年4月5日)
●デジタル教科書は、アメリカや韓国が一歩先に進んでおり、アマゾンのキンドル
やアップルのiPadがそのベースとなると言われている。日本でも「デジタル教科書
協議会」の委員に、ソフトバンクの孫氏の名前が入っていることを考えると…。
●動き出したIT×教育。同時にこれは、IT産業の教育進出にもなる。だから今後、
業界の勢力図が変わる可能性もある。
「今日のポイント」
早い段階でITを味方できれば、他塾との差別化にも…。
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2010.4.9
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学習塾メールマガジン  『塾News!今日のポイント』
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『民主党政策「こども手当」に関する主婦の意識調査』
●MMD研究所の調べによると、民主党政策のこども手当、「条件付き」も含めて
肯定的意見が6割、純粋な肯定派は2割弱だと言う。肯定派が否定派を大きく上回る
結果となった。
●しかしながら条件付きの肯定派からも、「早く実行してほしい」「一括で支給し
てほしい」といった意見が多数見られ、「子供手当も大事だけど、保育園や小児科
等の生活に大事な機関の充実を優先すべき」「支給されるのは嬉しいけど、他の税
金やら何やらが高くなるのが心配」といった具体的な要望や、負担の増加を懸念す
る意見も多く見られたという。
●調査元メディアは、ママ・プレママ専用のケータイSNS「ママイコ」。調査属性
データは、20代66.5%、30代30.7%で、妊娠中もしくは子供がいる割合は98.0%であ
る。全員主婦である。
●ママイコは女性ユーザー100%、全国のママさんが40,000人。また、アンテナ感度
が高くクチコミにも積極的な20~30代のママさんが中心ということだから、この
データは信憑性がある程度高いとみる。
■ママ専用モバイルSNS「ママイコ」とは
ママイコは、ママ・プレママ専用のケータイSNS(ソーシャルネットワークサービス)
です。
サービスはDOCOMO、EZWEB、SOFTBANKの端末に対応しております。
08年9月から1カ月のクローズドテストを経て、08年10月1日より一般公開を
行っておりましたが、多くのママのクチコミを経て09年1月7日に会員数1万人を
突破いたしました。
民主党政策「こども手当」に関する主婦の意識調査
http://mmd.up-date.ne.jp/news/detail.php?news_id=468
「今日のポイント」
面談時に「子ども手当」の関心度について聞いてみよう。さりげなく。
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