経営の見える化

企業は未来に向かって中期経営計画を策定し、それに伴う経営方針を打ち立て、予算編成をします。学習塾の経営も同様です。中小企業の場合、社長の頭の中にそれらの計画が描かれている場合が多いですが、社員とビジョンの共有ができていれば問題はないです。もし、数年先の計画を立てていなければ、これを機に3ヶ年程度の計画を立てることを強くお勧めします。すぐそこまで来ている業界再編の波に埋もれないために。

予算は目標として現場に降り、各教室長が腕を振るって教室運営に当たりますが、なかなか数字を作ることができず、目標達成できない場合が多いです。誰にでもある苦い経験だと思います。外的要因を除けば、目標達成できない理由は2つあり、ひとつは教室長の努力不足で、もうひとつは経営サイドが然るべき指示やアドバイスを出していないケースです。なぜ、的確な指示が出せないかというと、現場を把握できていないからです。現場を知るのに一番いいのは言うまでもなく、経営者が直接現場に出向くことです。しかし、多忙な経営者がいつも現場に行くことは困難なことです。だから、現場にいなくてもある程度、現場の状況が掴め、経営会議などの場で然るべき指示ができるような組織が、ひとつの理想象です。こういう組織は会社を強くし、数字を作ることができます。厳しい環境化においても生き残っていく会社でしょう。

経営会計術

経営者が現場の様子を把握するためには、経営の見える化が効果的です。経営の見える化すなわち可視化経営は、経営を「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」といった4つの多面的な視点から総合的に業績達成の程度を把握する、BSC(バランス・スコア・カード)の概念を取り入れています。砕いていえば、「なになにをいついつまでにどのくらいまでやる」といったように、全ての事象を目標化数値化に置き換えて管理の一元化をします。例えば、広告宣伝費の削減、タイムマネジメント、生徒の成績向上など、BSCの活用ができます。次々回あたりで、もう少し詳しくBSCの説明をしたいと思います。

可視化経営は、あらゆる経営のムダを省き、業務の効率化を図ってくれる可能性があります。特に現在のような売上が上がらず(生徒が集まらない!)、先行き不透明な時代こそ、金・時間のコスト削減は、必達目標として取り組む必要があります。削減できた金と時間を新たに成長分野に投資すれば、必ず次のチャンスが生まれてきます。

シート2

最後に補足を。決算書の扱い方です。税理士に決算書の作成だけさせている経営者が多すぎるように感じます。彼らは財務・会計のプロなのだから、決算書を元にどうすれば経営がうまくいくのか考えさせるのです。重箱の隅までしっかりと突っついてもらうことが、より骨太の経営につながります。

次回は経営管理シートの概要です。

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